合気道とは
合気道開祖・植芝盛平翁
植芝吉祥丸二代道主
植芝守央道主
合気道は開祖・植芝盛平翁が日本伝統武術の奥義を究め、さらに厳しい精神的修養を経て創始した現代武道です。合気道の技は人間の体の特徴を合理的にとらえたもので、相手の力を導くことによって相手のバランスを崩し、そこに自分の持つ力を活かして技をかけます。力まかせに技をかけようとすると、力と力の衝突が起こります。技をかける時には、相手と争う気持ちを捨て、相手と調和し一体となる気持ちで行ないます。
合気道開祖・植芝盛平翁
植芝吉祥丸二代道主
植芝守央道主
合気道は心身を鍛錬し互いに高めあうことを目的に稽古を行い、相手と優劣・勝敗を決めるための試合や競技はありません。稽古では技をかける「取り」と、技をかけられる「受け」が交代し、心身を鍛錬していきます。
力ずくの稽古は、ケガにつながることが多いですが、調和した無理のない稽古は安全で、また性別・年齢・体格・体力が違う様々な相手と行うことができます。そうやって様々な相手と調和して鍛錬していく中で、バランスのとれた人間性も磨かれていきます。また相手を尊重する気持ちも養われ、利己的な我執や我欲を律する、己にうち勝つ心の強さも培われます。
合気道開祖・植芝盛平翁は「合気とは敵と戦い、敵を破る術ではない。世界を和合させ、人類を一家たらしめる道である」と説きました。また植芝吉祥丸二代道主は「稽古で培ったものが社会生活の中で活かされていかなければ、現代において武道をやる意味はない」と説いています。心を豊かにし、よりよく生きる力を磨き、社会に調和をもたらすことが私たちの目指す道です。